いつも読んでいただき有難うございます!近頃大きな地震が多くて本当に恐ろしいですね・・・私も大震災を体験しました。5,000人以上の方が亡くなり、私の友人も6人亡くなりました。そんな大震災を経験した私が、本当に必要なもの、役立つ本当に大事な事柄をまとめてみました。
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震度7級の地震が起こった直後一番必要だったもの
震度7級の大地震が起こった時、まず、人は「何が起こったのか分からない」状況に陥ります。私はゴジラが襲ってきたと思いました。本当に自分が理解する地震の規模をはるかに超えていたので、地震だとは思わなかったのです。
スーパーとガソリンスタンドが大パニックになる
人は精神的に不安定になると買い込みます。地震直後からコンビニやスーパーなどで大混乱が起こります。遠方の親戚の家に逃げるなどする為、ガソリンスタンドも大混乱します。2時間並ぶのも当たり前。みたいな悲惨な状況になります。
コンビニやスーパーで震災直後に人が買うものは、トイレットペーパー、食料、乾電池、充電器、ポリタンクなどです。ガソリンは、空っぽになる直前に入れていましたが、大震災の経験を踏まえて、ランプがつく前に満タンにしておく癖を常日頃からつけておくと良いと思います。
一番必要になるのは乾電池、あとは現金!
とにかく、地震が起こった直後は、スーパーに駆け込み、電池を買いに行きました。ですが売っていない。そして大混乱。手に入れたどうかは覚えていませんが、電話も携帯も繋がらないので、ラジオだけが周りの状況を把握できる唯一のアイテムでした。そしてもちろん停電しているので、懐中電灯も必須でした。なのでまず一番必要だったのは乾電池でした。
今の時代だと、携帯が懐中電灯代わりにもなりますが、これも充電が切れたらおしまい。充電器を充電するのは車で出来ますので、コンセントを頼らなくても3日は持つようなものを用意しておく事をおすすめします。電池で充電できる充電器なども重宝すると思います。
また、スーパーやガソリンスタンドでは大抵カードが使えなくなります。ATMも電気がないと動きませんのである程度の現金は家に置いておいたほうが良いと思います。小銭を用意されてる方もいますが、お釣りはいりません。と言えば良いのでお札だけでも十分でしょう。
- コンセントに頼らなくても済む充電器
- 乾電池
- ある程度の現金
これだけは最低大地震が来る事を備えて持っていると良いでしょう。
水道が出ない!トイレの水の対処法
水が止まって何ヶ月から断水しておりました。断水しても、自衛隊などが水を小学校などに持ってきてくれたので、ポリタンクや、大きなペットボトルなどで飲み水などは確保出来ます。(自衛隊が来てくれるような都心部だったからというのもありますが)
ですが、一番困ったのが、トイレが流れない事。
当初マンションに住んでいて、割と都会に住んでいたのもあり、外で土掘ってするわけにもいかず、本当に困りました。その時は、川などでバケツで汲んできた水を使い、
小なら3回に1回、大は毎回トイレにバケツの水をジャーっと流します。そうすると流れるんです。なのでバケツはトイレに必須アイテムでした。バケツくらいは家においておいたほうが良さそうです。
食料品の備蓄は必要か?
とても田舎で自衛隊の手もなかなか来てくれないような土地は私の経験はあまり役に立たないかもしれませんが、割と都心部の場合、すぐに自衛隊が派遣されます。あと、ボランティアの方々がとても大勢来てくれました。
そして何ヶ月もの間、自衛隊やボランティアの方々がお弁当などを支給してくれました。震災直後の数日は家にもともとあった缶詰やバナナ、カップラーメン、お菓子などを食べて、飢えることはありませんでした。家の中って意外に食べるもので溢れているんです。
そして地震がある程度落ち着いた後は自衛隊の方々がくれるお弁当の日々・・・本当にありがたいことですが、毎日毎日朝昼晩、祖母が勿体無いからとあり得ないくらいの量のお弁当を持って帰って来て、せっかく頂いたものだからと毎日お弁当を食べて過ごしていました。
あまりにも毎食お弁当だったので、そのうちお弁当恐怖症になってしまい、近年までコンビニのお弁当が食べれませんでした笑 今でも少し苦手・・・贅沢な話なんですけど、これが実話です。
日本人は飢えるってことはないと思います。
過度な備えは逆に家の中がごちゃついて、地震がきたときにひっくり返ってしまうので逆に危険な場合もあります。私は被災経験者ですが、地震に向けての食料の備蓄は敢えてしてません。
季節によって必要なものも様々
大震災が起こってしまった際の季節も重要かと思います。私は真冬に被災しましたが、真冬と真夏では大変なこともまた異なります。
真冬の場合
真冬なら電気が来ない間は暖をとるのは灯油などが有効ですが、灯油ファンヒーターもコンセントで繋がれているので役に立ちません。とにかく着込む、毛布をかぶる。こういった原始的な方法が一番得策かと思います。
お風呂は3日に1回くらいで最悪大丈夫です!私は親戚の叔父の家に3日に1回家族全員で車で行ってお風呂を借りていました。叔父は一人暮らしのアパートで、お風呂が小さかったので家族5人1人ずつ入っていたので、とても時間がかかったのを覚えています笑 それでもその3日に1回のお風呂の日はとても楽しみでした。
自衛隊のお風呂も小学校にきていましたが、プールみたいな所でたくさんの人が入るのでとてもお湯が汚くて、また外で着替えるので寒くて寒くて、入る気になりませんでした・・・
真夏の場合
真夏は真夏で大変です。エアコンがつかないので熱中症になってしまいます。電気が来ないと冷蔵庫の中のものも一瞬で腐りますし氷もすぐに溶けてしまいます。冬は着込めばなんとかなりますので、もしかしたら真夏の方が大変かもしれません。
お風呂にもなかなか入れないので、真夏は大変だと思います。
過度な防災グッズを用意するよりも常日頃から部屋を綺麗にする事の方が大事
防災グッズをリュックサックで用意したり、枕元に靴を用意していたり、様々な防災方法がありますが、もちろんそれも大事だと思います。
が、まずは家の片付け!家がぐちゃぐちゃならもしもの際に防犯グッズが見つかりません。家具に物がパンパンに入っている状態では下敷きになった時大変です。「懐中電灯どこ行った?!ろうそくどこ?!ライターは?!」こんなことにならないように、常日頃から戸棚の中、押入れの中、本棚の中、全て綺麗にしておく事が大事だと思います。
過度に物を持たない。これが1番の防災法だと思ってます。
私が備えている事
大震災を経験して思ったことは、「運命」です。運命って本当にあるとしか思えませんでした。学校で「また明日ね〜〜!」と言っていた友達が亡くなる。なぜ私が生き残ってあの子は生きれなかったのか。もう運命だったと思うしかありませんでした。
そんな私も母になり、あんな経験は二度としたくないと思いつつ、いつ地震が来てもいいように準備している事があります。それは殆ど、物ではありません。
戸建ての場合絶対1階で寝ない
私の祖父母の家が2階建ての戸建てだったのですが、地震直後助けに行ったら1階だての平屋になっていました。いつも1階で寝る祖父母が、なぜかその日だけ2階で寝ていたようで助かりました。その経験から絶対に1階では寝ないようにしています。マンションも1階は怖くて借りたり買ったりは出来ません。。。
寝室に倒れてくるものは置かない
寝室の大きなクローゼットに祖父がはまってしまい出れなくなって助けました。うまい具合に扉が開いて倒れて来たようではまっていたのですが、そのまま倒れて来たら怪我していたと思います。寝室は寝るだけの部屋にしています。
少しの地震でもアラートが鳴ったら家を飛び出す
我が家は現在戸建てで、外は田舎なので周りに何もない。というのがあるからですが、家より外に出た方が安全な環境です。Jアラートが鳴ったらすぐさま飛び出しています。都会では飛び出した方が逆に危険な地域もあるので充分自分の中でイメージしてください。
寝る前に大地震が起きた時のシュミレーションを毎晩して寝る
娘が2人いて、その2人の命を何よりも守らなくてはいけない。なので寝る前に必ずシュミレーションをして眠りにつきます。「まず次女を抱っこして、長女と1階に降りて、寒いから上着と靴下を履かせて・・・」こんなことを考えながらいつも寝ています笑 一見変な奴ですが、被災者はそのくらい地震の恐ろしさを知っているのです・・・・
主人と緊急時の待ち合わせ場所を決めておく
震度7以上が起こった際、携帯が繋がらない事態になるので、主人が仕事に出ていた場合の家族の集合場所を決めています。私が家にいなかったら第二は実家、第三はここの小学校に避難しておくので探してください。と常日頃から主人とシュミレーションをしています。
結局、本当に大きな地震の時に役立つのはこういう事だと思います。命があればなんとかなる。乾電池を多めに、ガソリンはなるべくいつも満タンにはしていますがその他の余計な備蓄は大してしていません。それよりももっと大切な事は「あした大地震が起こるかもしれない」という危機感を常に持っている事だと思います。
日本は豊かな助け合える国
大震災が起こっても、あなたは一人じゃありません。日本国中のみんなが心配してくれてます。全力で自衛隊が駆けつけてくれますし、ボランティアの人たちもとても大勢来てくれます。変な言い方ですが、日本で大震災が起こっても命さえあればなんとかなるんです。
大震災を経験して一番学んだのはそこです。日本は素晴らしい国。豊かな国。
命さえあればいいんです。生きてるだけで丸儲け。究極はここにあります。
まとめ
備蓄しておいたり防災グッズを揃えておくのも大切かもしれませんが、乾パンなど、今時食べた事がないものを消費期限を気にしながら防災グッズのリュックに詰めておくよりも、本当に大きな大地震が来た時に一番大切な事は「命を守る事」だと思っています。食べ物や水は、書いたとおり、私の経験ではなんとかなりました。
自分の家族、周りの家族を助けられる為にも、大切な命を守ることのシュミレーションをしてみてください!